「本」についてである。
1月からe-honを利用するようになった。
理由は、これを利用すれば購入時のポイントが2倍になるから、それだけだった。
ボクはケータイで注文しているから、いつでも「本について調べられる」ようになった。これが楽しみにもなった。
本というのは比較的安価でありながらオリジナル色の強い工芸だとボクは考えているので、本を買うという行為も立派な趣味になりえるのだと今年のはじめに実感した。
また、e-honのおかげで読む本の分野も広がった。
ボク自身あまり偏食しないように努めている方だし、それが癖でもある。
そもそも10代の読書範囲というのは、まだ確立されていないから、すこし生意気な意見かもしれない。
それでも様々な本と出合えたことは純粋に嬉しいことだ。
本を知るということは人を知るということだから、ボクは2009年ほんとうに様々な人たちと出会ってきたと言ってもいい。
たとえば、小林秀雄である。
小林秀雄は批評家として、まず名前を知ったから批評についても興味を持ちだしたが、それ以上に彼の思想家としての広い視点と鋭い洞察力には閉口した。
こういう人間が数十年前にはいたのかと昭和初期の日本に興味を持ったし、思想についても学問についても読書についても彼を中心に考えると面白くなった。
ちょうど、You Tubeで小林秀雄の講演が流れていたので、それを聴いて、より彼の思想と人となりを深めていった。
小林秀雄のような、いわゆる「知の巨人」、知識人というものがどの時代も必要になるはずだろう、と思った。
彼からはまた、古物、骨董についても学んだ。
骨董の世界にずっぷりはまっているわけではないが、半分足をとられているようで、茶入が欲しいと思っている。
本を読むとどうしても本同士の縁によって次読む本というものが定まってくるものだ。
小林秀雄を読むと、どうしても白洲正子や青山次郎の本に出会ってしまう。
そして、彼らがどんな人間かを知ろうとしてしまう。
彼らは青山次郎率いる青山学院のメンバーであり、その逸話はひと昔前の作家たちの間では常識だったらしく。
けして今の作家たちにはないであろう臭いが漂っているように思う。
それはやはり昭和という気難しい時代を反映しているようで、キラキラした部分からどす黒い部分まであり、平成生まれのボクから見れば非常に野性的で生きている心地のある者のように見える。
2009年は哲学関係にはあまり手を出さず、デザインや美というものに近づいていったように思える。
それは先ほどの骨董だったり、明治以前の日本建築だったり庭だったり、そこに一貫している「数奇」の思想を感じたくてたまらなかったと言ってもいい。
バガボンドの本阿弥光悦に憧れ、また琳派に関してとても興味を持っていたから県で行われた国宝展にも足を運んだ。
国宝というのはやはり美しさをどうしても感じてしまう。
それが権力がらみの錯覚かもしれないが、きれいだと思うことがあることはよかったと思う。
デザインでいえば、まだ本にはちょっぴりしかふれていないが原研哉、もしくは動画で考えを拾っている佐藤可士和にはこれから歩み寄っていきたい。
デザインや美に興味を持ったからか、何かを製作しようという気が高まった。
今も年賀状を書いているが、今年はパソコンで作ったものにも一工夫をいれ、配置や文字のフォントにも気を付けている。
あいかわらず小説には近づこうとしなかったようだが、とらドラ!を機にライトノベルも捨てたものではないのだと気付いた。
シェイクスピアや石田衣良、桜庭一樹の小説は100円で手に入れたものがあるから積読してあるが読む気はまだ起きない。
それでも前よりは読んだ方がいいと思えるようになってきた。
ボクが買うというと、新書と文庫本がほとんどだが、それも相変わらず方法だとか人生だとかを視点にしてしまう。
というのも、今年もやはりキーマンは松岡正剛。
彼の動画もいくつかのサイトで拾い、いろいろ教わった。
彼についてはいつも書いているから省略するが、2009年はより一層彼の働きが世の中の表面にも表れたのではないかと思う。
2009年は昨年から買い始めた雑誌をより広く読み、広く買うようになった。
BRUTUSは面白い刊のみを買うようにしている。
雑誌というのは早く読んでも内容が理解できかつ面白いのだから立ち読みで10冊以上はいつも読んでいる。
経済系の雑誌を図書館で借り、数十ページもコンビニでコピーした。
雑誌は雑に取り扱い、ガンガン読み砕き、破り読みしていくのが一番だ。
まあ、それでも大事な刊はとっとくけれど。
とにもかくにも、書自体が動かない者の象徴でありながら、雑誌は明らかに「流」な存在だ。
「雑」な本、雑誌、遊びの本だとわかった。
漫画に関しては、淡白だ。
コマと絵と文字の書、この面白さにやっと気が付いてきたが、相変わらずあまり買わない。
集めるのはバガボンドとBAKUMANぐらいのものだ。
ジャンプは立ち読みで済ましている。
しかし、いまから漫画に使ってみようと企んでいる。
「さよなら絶望先生」を読んで、漫画でも「社会」を扱えるのだとわかった。
漫画は育児からBLまで分野が多種多様だ。
もっと読んでおきたい。
面白さというものはやはり漫画が一番伝えてくれるメディアだ。
来年はバイトをして旅やレジャーにも挑戦と考えているが、本の方にもいくらか回そうと考えている。
特に、画集集めをしたい。
いまはとても高く、手を出すのは無理だが、バイトをすれば不可能ではない。
琳派の画集、特に骨太なやつを一つ持っておきたい。
なんだか久しぶりに長い文章を書いたから、読んでみてホントに不細工な仕上がりだと感じた。
ショックだが、いい経験だ。
隣の書棚を除きながら、本文を書いた。
2009年には書棚の本の並びも一度変えて遊んでみた。
本とはもっともっと深く広く付き合いたい。素朴だが純粋にそう思う。

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