2009年8月29日土曜日

巨人のはなし

「風の谷のナウシカ」には巨神兵という巨人が存在する。
巨神兵はアニメでは悪の兵器であったが漫画では明らかなキーマンである。

巨神兵は大きく人に近い形をとり、ビームとその体躯で戦う。
これは巨人のシンボルなのだ。
ビームにしろその圧倒的な体力にしろ彼らの武器はその単純な自身の力だ。
巨人は世界中に神話や伝説でその存在を残し、今でも小説や映画に登場する。
彼らに共通するのは彼らは恐ろしく見た目は人間だが人間とは異質の存在であることだ。
巨人は人間とは違い非文明的な格好でその圧倒的な体力で戦う。
彼らは「自然」の化身なのだ。
それは自然環境ではない。
「純粋さ」そのものだ。
「純粋さ」非文明、無知識のことであり、果実を口にする前のアダムとイブだ。
人類のように文明をもったからこそ手に入れた知識はいっさい巨人に見当たらない。
彼らはもっと単純に破壊し純粋な心を持ち質素な生活を送る。
馬鹿のように大きく、馬鹿力なのだ。

巨人文化はあらゆるところにある。
ゴジラやエヴァンゲリオン、デイダラボッチにタイタン。
絵画で言えば、フォーヴィズムも巨人的絵画であろう。

野性的であるものには巨人性が見受けられる。
巨人性ともいえるものは巨岩信仰だったり大木信仰だったりする。
自然災害も巨人を意味する。
家々を飲み込む洪水、津波、地面を平気でえぐる地震、一瞬で焼き尽くす雷、山火事。
あれらはときどき生物のように見えてくる。
そして、現段階では人類は自然災害を避けることも防ぐこともできない、逃げるのみである。

自然災害の力は単純である。
真っ向から強大な力を押し込むだけ。
それこそ巨人性だ。
人間の蓄積してきた技や知恵などまるでない。
現在、人類は一向に巨人性の圧倒的な力に屈している。

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